下肢静脈瘤と年齢の関係は?女性に多いのはなぜ?対策法とは!
2018.07.24
下肢静脈瘤と年齢は関係なさそうで、実は密接な関係があります。
今回は下肢静脈瘤と年齢の関係、なぜ女性に多いのかについて書いていきます。
他人事ではないのでぜひ一読してみて下さいね。
下肢静脈瘤と年齢は関係している!
下肢静脈瘤とは足の血管が膨れて瘤のようになる病気で女性に多い疾患ですが、実は年齢を重ねると共に、発生する確率が高くなります。
下肢静脈瘤の原因や治療法についてはこちらの記事を参考にして下さいね。
下肢静脈瘤が年齢を重ねると発症する原因は?
ではなぜ下肢静脈瘤が年齢を重ねると発症しやすくなるのでしょうか?
①血管の老化
年齢を重ねると、血管(特に静脈)が老化し、しなやかさがなくなってしまうのは知っていますか?
血管が老化すると、血液の流れがスムーズにいかなくなり、血液が滞ってしまい、下肢静脈瘤を発症してしまうのです。
現に、下肢静脈瘤を患っている方の血管を調べると、非常に弱く伸び切っていることがわかっています。
②筋力の低下
段々と年齢を重ねると運動することも億劫になったり、体の老化によって筋肉が衰えたりします。
ふくらはぎは第2の心臓とも言われていて、心臓に血液を送るポンプ機能があります。
しかし、筋力の低下は、このポンプ機能の低下を招き、足の血液を心臓に送り出すことが出来なくなります。
以上が考えられる原因になります。
年齢をとると、体が衰えていきますが、まさか血管まで老化しているとは思いませんでしたね。
なぜ女性は下肢静脈瘤になりやすいのか
では加齢によって下肢静脈瘤が起こりやすいのは分かったけど、なぜ女性の方が発症しやすいのでしょうか?
下肢静脈瘤が起こりやすい人についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
①筋肉量が少ない
女性は男性よりも筋肉量が少ないので、血液を心臓に押し出すポンプ機能が弱く、血液が貯まりやすいという特徴があります。
②過度なダイエット
女性はダイエットをする方が多く、過度に食事制限をしたりと早く結果を出そうと「間違ったダイエット」をしている方が非常に多いです。
過度なダイエットは筋力の低下を引き起こし、ポンプ機能も低下させる原因になり下肢静脈瘤を発生しやすい状況を作ります。
③冷え
女性は筋肉量が少ないので冷え性の方も多いです。
体の血行不良が原因で毛細血管まで血液が循環していないため、うっ滞を引き起こします。
④女性ホルモン
女性ホルモンには、血管を拡張したり、血液を固める作用があるのは知っていますか?
そのため、ホルモンバランスが乱れるとむくみやすくなり、下肢静脈瘤を引き起こす可能性があるのです。
特に妊娠中は下肢静脈瘤が起こりやすくなっています。
若い女子に急増!隠れ下肢静脈瘤
下肢静脈瘤の中でも隠れ下肢静脈瘤は、年齢に関係なく起こる可能性があります。
特に「20代の女性」に多いというデータもあり、一般的な下肢静脈瘤よりも見た目は変わりませんが「むくみが強い」という特徴があります。
日頃から気を付けること
下肢静脈瘤は高齢になればなりやすいということや、起こりやすい人の特徴について書いてきました。
最後は下肢静脈瘤にならないために、日頃の生活で気を付けることを紹介します。
①ふくらはぎを刺激する
長時間立ちっぱなしや座りっぱなしは、ふくらはぎのうっ滞を招いて、下肢静脈瘤になる確率を高めてしまいます。
そこで、仕事中や隙間時間を見つけてつま先立ちや、かかとの上げ下げを10回程度行うだけで、うっ滞予防になります。
椅子に座ったままでもできるので、気づいたときに積極的に行ってみて下さいね。
②土踏まずを刺激する
足の裏には、足底静脈叢と呼ばれる、静脈の血液が集まる場所があるのは知っていますか?
土踏まずを刺激すると、この足底静脈叢のポンプ機能をサポートしてうっ滞の予防や改善に繋がります。
足つぼや青竹などを踏んでしっかり刺激して下さいね。
③水分を補給する
体内の水分不足は血液をドロドロにして流れを悪くしたり、血栓が作られる原因になります。
一年中通して人は汗をかいているので、季節に関係なくこまめに水分補給をして血液の流れを良くしておきましょう。
だいたい1日に1.5ℓ~2ℓが目安です。
④冷たい物の取りすぎは控える
冷たい飲み物や食べ物は、お腹を冷やして全身の血液の流れを悪くして、むくみになります。
とくに夏場は冷たいものを摂取しやすく、いつの間にかむくみが発生している方も多いです。
冷たいものは摂取しすぎないのがポイントです。
まとめ
今回は下肢静脈瘤と年齢、さらになぜ女性に多いのかについて見てきました。
年齢を重ねると血管や体が老化して下肢静脈瘤を引き起こすことがわかりました。
また、女性はホルモンや筋肉の面から男性よりも起こりやすいので、日々の生活で予防することが大切です。
ぜひ上記に書いた予防法はすぐ実践できるので、試してみて下さいね。