足の血管が浮く「下肢静脈瘤」の症状と原因、治療方法まで解説!

2018.05.29

足

足の血管が浮く「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」という病気はご存知でしょうか?

現在、足のふくらはぎ、ひざ裏、すねなどの静脈が浮き出て“こぶ状のものがボコボコ”としている方は、下肢静脈瘤かもしれません。

今回この記事では、足の血管が浮く病気「下肢静脈瘤」の症状から原因、治療方法まで詳しく紹介していきます。

是非このサイト・ページを参考にし、症状の改善に役立てて下さい。

足の血管が浮く下肢静脈瘤の症状

健康な足を維持するためは、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)という病気についてしっかりと理解し、知っておくことが大切です。

下肢静脈瘤は、足の血管が浮くことにより、拡張し、瘤(コブ)になる血管の病気です。

名称のとおり、「下肢=足」、「静脈=静脈・血管」、「瘤=コブ」を意味しており、足が血管により浮いた状態(ふくらんだ状態)になることでコブのようになってしまう症状です。

この下肢静脈瘤は、良性の病気なので命の危険性や急に悪化するといったことはないので安心できるのですが、生活の質を低下させてしまう病気です。

男性は気にならなくても女性は気にする方も多い程、見た目があまりよくありません。

足の血管が浮く下肢静脈瘤は、湿疹を伴うことや、潰瘍(かいよう)という皮膚が破れ出血してしまうような重症になることもあるので注意が必要です。

下肢静脈瘤の症状には、以下の特徴があります。

  • 足の血管が浮いて見える
  • ふくらはぎがだるい
  • 足にむくみがある
  • 足にかゆみや湿疹がある

主にこのような症状があり、ほかにも足のこむら返り(足がつる)、足に圧迫感がある、足がほてる、足の色素沈着などがあります。

足の血管が浮く原因とは?

けだるそうな女性

足の血管が浮いてしまう下肢静脈瘤は、足の静脈が正常に働かなくなることが原因で発症します。

血管には、ご存知のように動脈、静脈、毛細血管があり、これらが上手に連携することにより、体中に血液が送り届けられます。

この中でも下肢静脈瘤に関係の深い静脈は、細胞内で不要となった二酸化炭素や老廃物を肺や腎臓に運んで酸素と交換したり、濾過させたりする重要な役目があります。

この静脈が正常に働かなくなることが関連し、足の血管が浮く下肢静脈瘤となってしまうのです。

一番の原因とされているのは、静脈の血液を下に戻さない働きをする「静脈弁」が壊れてしまうことです。

静脈弁は、非常に薄く壊れやすい構造のため、何かしらの原因で破損してしまうと血流が逆流し弁の周囲に血液がたまってしまうのです。

静脈の働き

足の静脈には「深部静脈」と「表在静脈」があり、それぞれの機能が上手に連携をとることで血液を運んでいます。

深部静脈は、足の骨に近い中心部分を流れる静脈なので、通常みることはできませんが、大量の血液を心臓に戻すとても重要な働きがあります。

普段、脚を見たときに表面上に血管が見えるのは全て「表在静脈」です。

表在静脈は、名前のとおり皮膚のすぐ下を流れる体表付近の静脈です。

太ももからふくらはぎの内側に存在する「大伏在静脈」と、ふくらはぎの後ろ側に存在する「小伏在静脈」が、表在静脈の中でも特に太い静脈で、下肢静脈瘤になりやすい血管です。

この静脈には、心臓のように血液を送り出すポンプの働きはないのですが、ふくらはぎなどの筋肉(筋力)の収縮と弛緩をくり返す上下運動によって、重力に逆らいながらも心臓に血液を戻すことができるのです。

下肢静脈瘤になりやすい人

カテーテル

下肢静脈瘤は、男性よりも女性に多くみられ、歳を重ねるほど増えていく病気です。

肥満は弱い危険因子と言われていますが、男性よりも女性の方が肥満との関連が強くやせている人よりも太っている人の方が、下肢静脈瘤になりやすいという検査結果があります。

また、遺伝性があるというデータもあり、両親が下肢静脈瘤の場合には、将来的にその子供も90%発症するとされています。

他にも、あまり動かないような立ち仕事をしている販売員や美容師なども発症しやすく、1日10時間以上立っているような方は重い症状になりやすいとされています。

さらに、ホルモンバランスが崩れ静脈が柔らかく弁が壊れやすくなっている妊娠中の方、出産直後の方、便秘を繰り返している方も下肢静脈瘤になりやすいとされています。

足の血管が浮く下肢静脈瘤の治療法

軽度の下肢静脈瘤であれば、足の静脈に圧力などの負担がかからないようにすることで予防や対策ができます。

仕事上、長時間、立ったままの生活を送るような方は、弾性ストッキングを着用するだけでも下肢静脈瘤を予防する効果があるのでお勧めです。

しかし、重症化してしまった下肢静脈瘤は、病院で医師の診察・診断・検査を受けて治療する必要があります。

下肢静脈瘤には、大きく分けて4つのタイプが存在し、

  • 伏在型静脈瘤
  • 側枝型静脈瘤
  • 網目状静脈瘤
  • くもの巣状静脈瘤

があります。

伏在型静脈瘤は、表在静脈で最も太い伏在静脈の弁不全によっておこる静脈瘤で、ボコボコとした特徴のある症状です。

側枝型静脈瘤は、若干ボコボコした腫れ感はありますが、特に心配のない静脈瘤です。

網目状静脈瘤、くもの巣状静脈瘤は、中高年の女性のふとももや膝の内側、くるぶしによく見られる症状で、静脈の大きさは1~2mm程の細い静脈です。コブ状でもなく治療の必要性もない静脈瘤です。

側枝型、網目状、くもの巣状の静脈瘤であれば、特に手術の必要性はありませんが、見た目が気になる方は、硬化療法や保険適用外のレーザー治療で治すこともできます。

手術や治療が必要な下肢静脈瘤

男性医師首から下

下肢静脈瘤は、血栓ができるようなものではないので、脳梗塞や心筋梗塞の心配はありませんし、足を切断しなければいけないといったこともありません。

ただし、伏在静脈瘤などで、放置することで「うっ滞性皮膚炎」になる恐れがあると診断された方は手術による治療が必要となります。

手術の方法について

病院で行う下肢静脈瘤の治療は、静脈に硬化剤を注射する硬化療法、静脈にワイヤーを使って引き抜くストリッピング手術などの手術療法、レーザーで静脈を中から焼いて塞ぐ血管内治療があります。

うっ滞性皮膚炎以外でも、症状に強い痛みがあってつらいと障害を感じる方、見た目・外見が気になる方も手術による治療を受けることができます。

特にあわてて受診する必要もありませんが、症状が気になり心配な方は、信頼できる医療機関で専門医による検査を受けてみて下さい。

ひと昔前までは1週間度の入院が必要でしたが、最近では日帰りで手術を受けることができます。

痛み止めなどの薬も処方されるので安心です。

下肢静脈瘤についてまとめ

いかがでしたか?

今回は、足の血管が浮く病気「下肢静脈瘤」の症状から原因、治療方法まで詳しく解説してきました。

説明してきたように、下肢静脈瘤は見た目がボコボコとコブのようになるので女性は特に気になる症状かもしれません。

急に悪くなることや、命に関わるような影響のある問題、緊急性の高い病気ではないので心配はいりませんが、少しでも不安に感じるような場合は、外科の医師に相談し適切な治療を受けるようにして下さい。

下肢静脈瘤にならないためにも、できるだけストレスをためないように規則正しい生活を送るように心がけ、少しでも筋力をつけるために運動をするようにすると良いでしょう。