足のむくみと腎臓障害の関係性とは?症状と原因を詳しく解説!

2018.05.25

ストッキング

足のむくみは腎臓が悪くなったときの症状のひとつです。

なぜ腎臓が悪くなると足にむくみが発生してしまうのか?

実際に、足がむくんで困ってはいませんか?

今回は足のむくみと腎臓障害の関係性、腎臓が悪くなったときの症状や原因について詳しく紹介していきます。

是非このページの記事の情報を参考にして、症状の改善に役立てて下さい。

足のむくみの原因とメカニズム

腎臓イラスト
むくみは、「水腫や浮腫」とも呼ばれ、足のむくみをはじめ、体がむくんでしまう症状は、皮膚の下などに体液がたまってしまった状態のことを言います。

日常生活でも手足や顔などにむくみが生じる原因は、心臓や肝臓、腎臓などさまざまなことが関連している場合が多く、男性よりも女性の方のが、むくみで悩んでいる人が多いのも特徴です。

今回のテーマでもある足がむくんでしまう原因は、足は心臓から遠い位置にあり、血液の流れが悪くなりやすいことが挙げられます。

立ち仕事の方でも症状を感じる方が多いのですが、実は座ったまま仕事をするデスクワークの方にも多い症状です。

血流が悪くなってしまうポイントは、同じ姿勢を続けることにあります。

同じ姿勢を続けると、水分を含む血液やリンパ液などの組織液の循環が悪くなり、細胞と細胞の間に水分が停滞してしまうからです。

この足のむくみは、睡眠不足による寝不足、体に疲れがたまっているときなど、心臓の働きが低下したときにも現れます。

ふくらはぎなど足の筋肉は、血液を心臓に戻すためのポンプの役割もあります。

そのため、中高年など老化による筋力の低下でもむくみの症状が起こりやすくなります。

ほとんどの足のむくみは、一過性のものなので一晩ゆっくりと寝ることで治るのですが、毎日足にむくみを感じる方は、“腎臓の障害”に注意しなければいけません。

足のむくみと腎臓の関係性

腎臓のイラスト

腎臓には、体内の余分な水分や塩分を体の外へと排出する働きがあります。

この腎臓は、糸球体という部分で血液を濾過することで血液中の余分な水分や塩分、老廃物を取り除くので、汗や尿として体の外に排出させるためにとても重要な部位です。

しかし、腎臓病などで腎臓の働きに障害が起きると、本来取り除くべき血液中の水分や塩分、老廃物が腎臓で取り除かれず、血液中に残ったままになってしまいます。

これが血液の循環を悪くし、血行不良につながり、足のむくみが症状として現れるのです。

つまり、日頃から足にむくみを感じている方は、生きていく上で重要な機能、腎臓に障害があるのではないかと疑い、早めに病院の専門医を受診し検査することをおすすめします。

腎臓疾患の症状とは?

腎臓が悪くなってしまったときの症状は、足のむくみだけではありません。

  • 尿量・血尿
  • 夜間尿・頻尿
  • だるさ
  • 発疹・かゆみ
  • 貧血

これらの症状が現れることがあります。

尿量・血尿

尿の異変は自分で見つけやすい腎臓病のサインと言われています。

1日の尿量は1~1.5Lが目安で、健康なときの尿の色は薄い黄色、水分摂取が多いほど無色に近くなり、脱水状態のときは黄褐色になる特徴があります。

日常生活に大きな変化もなく、尿の色や排尿量に変化があったら注意が必要です。

中でも血尿は、糸球体腎炎、腎結石、腎がん、嚢胞腎など腎臓が原因で出血してしまうことがあります。

また、尿の泡立ちがなかなか消えない場合はタンパク尿の可能性があるので、どちらの場合も腎臓疾患が疑われるので早めに医師に診てもらい、検査するようにして下さい。糖尿病などの可能性もあります。

夜間尿・頻尿

腎機能が低下すると、尿の濃縮機能が障害されることが多いです。

通常、正常な場合は、夜間は尿を濃縮することにより、トイレに行く回数を減らしますが、尿の濃縮機能が低下すると、夜間にトイレに行く回数が増加する頻尿となってしまいます。

このような状態は、腎臓でのナトリウム調整がうまくいっていない証拠です。

しっかりと検査するようにして下さい。

だるさ

腎臓は体の解毒を行う重要な臓器。

疲れがたまり、だるさが抜けないということは、この解毒がうまくいかず老廃物がたまっている可能性があります。

慢性的に、倦怠感や頭が重いなどの症状があれば腎臓機能が低下している可能性があるので医師の診察・診断を受けるようにして下さい。

発疹・かゆみ

腎不全で人工透析を受けている方に多く見られる症状の一つに、赤黒い発疹が全身に現れ、かゆみに悩まされる。といった症状があります。

腎臓や肝臓の働きが悪くなると血液の流れが悪くなり老廃物が血中にたまってしまいます。

この老廃物は皮膚の中にあるかゆみ受容体の「ミュー・ペプチド受容体」を刺激し、その電気信号が脳に伝わることでかゆみを感じさせます。

体に発疹や強いかゆみが現れている場合もしっかりと検査を受けるようにして下さい。

貧血

貧血は無理な食事制限やダイエットでの栄養不足によるものだけではありません。

腎臓は、赤血球をつくる働きを促進するエリスロポエチンというホルモン物質を分泌しています。

腎臓の働きが低下すると腎臓からのエリスロポエチンの分泌が減ってしまい、赤血球をつくる能力が低下することで血圧が下がり「貧血」になってしまいます。

この貧血を「腎性貧血」といい、疲れやすい、動悸・息切れ、めまいなどの症状が現れます。

体の鉄が不足して、ヘモグロビンの産生が不十分になることで起こる「鉄欠乏性貧血」とは異なります。

足のむくみは腎臓以外の病気の可能性も

指を指す男性医師

足がむくんでしまう原因は、運動不足や冷え(冷え性)、生活習慣など一時的な環境が要因となっているものも多く、疾患でないことがほとんどですが、むくみの症状の現れる部位などによっては、恐ろしい病気の可能性もあります。

腎臓病以外で考えられる疾患は、

  • 下肢静脈瘤
  • 肝臓疾患
  • 心不全

などがあります。

それぞれのむくみとの関係性について詳しく見ていきましょう。

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)は、足の血管の病気です。

下肢とは足のことを意味し、静脈瘤は血管、静脈部分が、文字どおりに瘤(こぶ)のように膨らんでしまった状態のことをいいます。

下肢静脈瘤は良性の病気ですので急に悪化するなどはなく、命の危険性もありません。

しかし、運動不足などで下半身のふくらはぎや太ももの筋肉量が低下することで下肢静脈瘤になると、慢性的な足のむくみのほかに、だるさ、熱っぽさ、鈍痛、かゆみなどが発生してしまいます。

また、見た目もひどく、静脈がぼこぼこと浮いた状態になってしまいます。

肝臓疾患

肝臓疾患(かんぞうしっかん)は、ウイルスによるウイルス性肝炎やお酒の飲み過ぎによるアルコール性肝障害などさまざまな疾患があります。

肝臓は右わき腹の肋骨内側にあり、人間の体の中で一番大きな臓器で、生命活動を行うのに必要不可欠な臓器です。

肝臓の主な役割は、

  • 代謝機能
  • 解毒作用
  • エネルギーの貯蔵
  • 胆汁の生成

があります。

この肝臓は、血液内に含まれる「アルブミン」という成分を生成します。

肝臓機能が低下すると、このアルブミンの量に異常をきたし、むくみが発生してしまうことがあります。

足だけでなく、体の他の部位にもむくみが見られるような場合は、肝臓機能低下が考えられるので注意が必要です。

心不全

心不全(しんふぜん)は、心臓のポンプとしての働きが低下してしまい、全身の臓器に必要な血液量をしっかりと送ることができなくなった状態のことです。

一言で心不全といっても、1つの疾患ではなく、虚血性心疾患、心筋症、弁膜症などがあります。

心臓疾患のむくみの場合は、指でむくみを押すと跡がつく痕跡浮腫(こんせきふしゅ)が出来るのが特徴です。

むくみに繋がるそのほかの疾患と比べても命の危険に直結する重大な疾患なので注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、足のむくみと腎臓との関係性、腎臓が悪くなったときの症状や原因について詳しく解説してきました。

足のむくみは普通に日常生活を送っていても現れる症状ですが、腎臓障害などが原因で起こっている可能性もあります。

そのまま放置すると危険な状態になってしまうこともあるので、思い当たるなんらかの症状があれば、できるだけ早急に初期の段階で医師の診察を受けて下さい。

早期治療が結果的に予防・対策方法になります。