下肢静脈瘤は自分で改善できる!?下肢静脈瘤の予防と対処法とは

2018.08.06

足 女性

下肢静脈瘤とは

疑問 女性
静脈を流れる血液は、各組織の二酸化炭素や老廃物を回収したのち、重力に逆らって心臓に戻らなければいけません。

そこで重要な役割をしているのが、静脈にある逆流を防止する弁とふくらはぎの筋肉のポンプ機能です。

これらの働きにより、静脈還流はスムーズに行われています。

そのため、静脈弁が壊れる、機能が弱まるなどして静脈弁が正常に機能しなくなると、静脈内の血液は逆流し、滞留してしまいます。

この状態が静脈瘤です。

足は、心臓から離れていることや立って生活していることが多いことから静脈瘤ができやすくなります。

主な症状とセルフチェック

チェックリスト
主な症状とセルフチェックをご紹介します。

主な症状とは?

下肢静脈瘤は、症状のない方から生活に支障が出るほどの症状が出る方まで人によって発現する症状や重さは異なります。

主な症状としては、足の倦怠感や痛み、かゆみ、むくみ、こむら返りなどがあげられます。

皮膚の色調変化や、発疹、潰瘍などが見られる場合もあります。

命を落とすことはあるの?

下肢静脈瘤は良性の病気であり、発症しても命の危険はありません

また、足を切断することになったり、盛り上がった血管が破裂することもありません。

しかし、下肢静脈瘤は一度発症すると自然に治ることはほとんどありません。

早期に発見することで、生活習慣仕事環境の見直し、弾性ストッキングの着用などにより悪化を防ぐことができますので、日頃から自身の足の状態をチェックしてみましょう。

セルフチェック

  • 足の血管がクモの巣状に見える
  • 足の血管がボコボコと盛り上がっている
  • 足がだるい、すぐに疲れる
  • 足がむくむ
  • 就寝中、または朝方よく足がつる
  • 足がほてる・熱を感じる
  • 足に湿疹やかゆみ、痛みがある
  • 足の皮膚に変色した部分や硬い部分がある
  • 両親や親戚に下肢静脈瘤と診断された人がいる

症状によっては専門の医療機関での治療が必要となる場合がありますので、上記の症状や、その他気になる症状がある場合には、専門医に相談してみましょう。

予防することはできる?

ドミノ
下肢静脈瘤は、加齢や立ち仕事、妊娠、遺伝などにより発症しやすいことが分かっています。

日々の予防により、発症のリスクを軽減しましょう。

予防法

  • 弾性ストッキングの着用
  • 静脈血やリンパ液を心臓方向へ流れやすくすることで血液の滞留を防ぎ、下肢静脈瘤を予防します。長時間の立ち仕事の方や妊娠中の方に特におすすめです。

  • 足のマッサージ
  • 座ってふくらはぎを両方の手のひらでさするように心臓に向かってマッサージしてください。血液が滞留しやすい夕方や寝る前に行いましょう。入浴時のマッサージも効果的です。

  • 適度な運動
  • 血行を改善する効果や、ふくらはぎの筋肉のポンプ機能が強化され、血液の滞留が改善されるため、予防につながります。

  • 肥満、便秘を解消する
  • 肥満や便秘は、血行不良や静脈の圧迫などから下肢静脈瘤が発症する要因となります。また、生活習慣病も下肢静脈瘤を悪化させますので、食生活や運動習慣を見直し、予防に努めましょう。

発症した場合の自己対処法は?

風呂

下肢静脈瘤は、静脈のが壊れて血液が滞留することで起こります。

壊れた弁は自然に治ることはなく、自分では治すこともできません。

しかし、マッサージや体操を行うことで、足に溜まった血液を心臓へと戻して静脈への負担を軽くし、症状を改善できる場合もあります。

ゴキブリ体操

寝転がった状態で両手足を天井に向かって上げ、脱力した状態で小刻みに30~60秒ほど揺する体操です。

両手足を上げて小刻みに動かすことにより、心臓への血液の戻りをよくし、下肢静脈瘤の症状改善が期待できます。

足の背屈運動

座った状態でかかとを床につけ、ゆっくりとつま先を持ち上げたり下したりを繰り返す運動です。

足のむくみ症状改善にも効果的です。

つま先立ち運動

かかとを上げ下げすることにより、筋肉のポンプ機能が働き、血流が改善します。

入浴時のマッサージ

かかと側から心臓方向へとマッサージすることで、足に溜まった血液を心臓へと戻します。

特に入浴時は水圧がかかるため、血液が戻りやすくなり効果的です。

他にも下肢静脈瘤に効果的とされる体操やマッサージがありますので、自分に合った方法を探してみましょう。

症状によっては、専門の医療機関での治療が必要となることもありますので、症状が辛い場合や長く続く場合などには医師に相談してください。

医療機関での治療法は?

下肢静脈瘤は、命に関わる疾患ではありませんが、痛みやかゆみなどの症状に悩まされている場合や、外見上(美容面)が気になる場合、皮膚炎を起こしている場合などに治療が必要となることがあります。

治療には、弾性ストッキングを用いた圧迫療法や、薬剤を使って血液が流れないようにする硬化療法、静脈の血管をしばる高位結紮療術、コブができ不要になった静脈を引き抜くストリッピング手術、レーザー治療などが行われます。

圧迫療法が基本となりますが、患者さん個々人の症状に合わせた治療法が選択されます。

下肢静脈瘤は、一度発症すると静脈弁が元に戻ることはなく、自然に治ることはありません。

しかし、日頃から体操やマッサージなどを行うことで、症状を軽くし、悪化を防ぐことは可能です。

発症リスクの高い方や症状のある方は、毎日の生活にセルフケアを取り入れてみましょう。