松山笠置記念心臓血管病院 ~笠置病院長インタビュー~

2018.12.26

足がむくむ・疲れやすい、足の血管がボコボコしている、皮膚の色が変色してかゆい、そんな方はもしかしたら下肢静脈瘤かもしれません。

編集部では、下肢静脈瘤の治療を行っている病院の先生にインタビューをさせていただいております。

今回は愛媛県松山市、松山市駅から徒歩で1分ほどのところにある「松山笠置記念心臓血管病院」の笠置康病院長にお話をお伺いいたしました。

松山笠置記念心臓血管病院は、病院長の曽祖父にあたる笠置達道先生が松山市で医療を始めてから、なんと約130年以上という長い歴史を持つ病院です。

また、笠置康先生が病院長となってからも約30年が経ちました。下肢静脈瘤の治療はもちろん、通常の診療以外にも、漏斗胸治療・ペースメーカー治療等にご尽力され、地域医療に貢献されていらっしゃいます。

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いつも丁寧に接してくださる笠置病院長ですが、今回も「インフォームド・コンセントを大切にする」という病院の基本理念の通り、お忙しい中時間を作ってくださり、編集部にもわかりやすく丁寧に色々と説明してくださいました。

下肢静脈瘤治療について

編集部
本日はお忙しいところ、お時間を頂戴しありがとうございます。

編集部
早速ですが、貴院では年間どれくらい下肢静脈瘤の治療をされているのでしょうか。

笠置病院長
当院では、年間約50件の下肢静脈瘤治療をしています。漏斗胸手術が数多く入っていますので、その間を縫ってスケジュールを組んでいます。
編集部
年齢や男女比などはどんな感じなのでしょうか。
笠置病院長
年齢は60代の方が多いですね。男女比だと、女性の方が多くて約6~7割くらいですね。もちろん、男性の患者様もいらっしゃいますよ。
編集部
確かに下肢静脈瘤は女性がなりやすいというお話を良く聞きます。

笠置病院長
そうですね。女性ですと、妊娠や出産のタイミングで症状が出てくる方が多いかもしれません。ホルモンのバランスが変わったり、赤ちゃんがお腹にいると、どうしても足の静脈圧が高くなり、圧迫されたりしやすくなりますから。

笠置病院長
その他にも立ち仕事をされている方、年齢を重ねた方はなりやすいですね。

編集部
どんな症状で来院される方が多いんでしょうか。
笠置病院長
やはり、足の血管がボコボコしているという見た目で来院される方が多いです。ひどい症状としては、ごくまれにですが、症状が下腿潰瘍から大量出血をした段階で来院される方がいらっしゃいますね。
編集部
ちなみに治療方法はどのようなものがあるのでしょうか。

笠置病院長
ちょっと昔の話になりますが、私が医師になったばかりのころは、弾性ストッキングによる治療か外科治療(静脈を抜去した手術で)のみといった状態でした。硬化療法もあったのですが、硬化剤が今一つで、治療方法としては選択外でした。

笠置病院長
でも、時代とともに治療方法も変わってきました。軽度なものには弾性ストッキング、症状が進んだものについては、良好な結果を得られるようになった硬化療法や外科治療、そして、何より機器や技術の進歩によって、レーザー治療が加わりました。

笠置病院長
韓国の方が先に導入していたので、約20年前に見学団を仕立てて、手術見学と焼肉を食べに韓国まで行きました。

編集部
時代とともに進歩してきたんですね。

笠置病院長
はい。当院では、下肢静脈瘤の診断に超音波検査を実施し、症状の程度や患者様の希望に応じて治療方法を決めています。

笠置病院長
ただ、患者様の身体の負担や治療後の生活への影響などを考えると、主にレーザーでの治療が多くなってきていますね。

病院の診療方針について

編集部
病院の方針などありますか。

笠置病院長
病院の基本理念にも掲げているのですが、当院ではインフォームド・コンセントを大切にしています。

笠置病院長
私たちは、患者様が手術や治療に対して不安を持つのは当然のことだと思っています。

笠置病院長
だからこそ、患者様やそのご家族との対話をしっかり行い、治療に関することはもちろん、治療中や治療後の生活、心情的な不安や心配ごとについても、積極的に解決できるようにしたいと思っています。

編集部
患者側からするとどうしても受け身になってしまいがちなので、歩み寄ってくれるのは非常にありがたいですね。
笠置病院長
その他にも当院では救急外来を設けたり、土曜、祝日の診察も行ったり、出来る限り地域の皆様にとって困ったときに頼れる病院でありたいと思っています。
編集部
設備もとても整っている印象があります。
笠置病院長
そうですね。エコー検査室、レントゲン撮影、RI・CT検査室、手術室、心臓カテーテル検査室、病室、薬局などがあります。救急外来を設けているので、急な体調不良で来院されても、一通りの検査を実施することができるようになっています。
編集部
あと、駅からすごく近いですよね。少し離れたところからでも通いやすい。

笠置病院長
そうですね。ただ、市街地にある分、当院の駐車場自体は少ないですが。笑

笠置病院長
でも、当院の患者様が使える駐車場が近くにあるので、ご安心いただければと。

編集部
笠置先生、本日はお忙しい中お時間を作っていただき、ありがとうございました。

編集部から

メールでやりとりされる際には、いつも丁寧な文章でお返事をくださるのが非常に印象的な笠置院長。今回もメールのやりとりと同様に、丁寧にインタビューにご対応いただきました。ありがとうございました。お話をうかがっていると「インフォームド・コンセントを大切にする」という基本理念が、病院の取り組みの一つ一つにしっかりと反映されているように感じました。これからもぜひ患者様に寄り添った診療を続けてくださいませ。

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