むくみに効果的なツボとは?
2018.07.20
体のむくみにはツボが効果的なのはご存知ですか?
様々なツボの数々をご紹介します。
むくみの原因
むくみは、体の中を流れる「体液」の循環が滞り、皮下組織に余分な水分が溜まることで起こります。
いわゆる、「血行が悪い」「循環が悪い」という状態です。
体液の循環が悪くなる原因には、長時間同じ姿勢を続けたり、冷房の効いた部屋に長時間いたり、冷たい食べ物や飲み物を摂取することによる体の冷え、衣類による締め付けや、合わない靴を履く、などがあります。
これらの原因を取り除くことで、循環が良くなり、徐々にむくみは改善していきますが、積もり積もったむくみは、回復するまで時間が掛かることもあります。
日々のむくみを積み重ねないように、毎日少しずつケアしていくことが大切です。
むくみの改善に効果的な「ツボ押し」
むくみを改善するポイントは、体液の循環を良くすることです。
そのためには、マッサージ、運動、お風呂に入って体を温める、などのケアやツボ押しが効果的です。
足には、循環を良くして、むくみを改善するツボがたくさんあります。
これらのツボを温めたり、指圧、マッサージをしたりすることで、むくみの改善につながります。
ところでツボって
ツボ(経穴:けいけつ)は、「気と血」のエネルギーの通り道である、重要な神経や血管などの上にあります。
神経を通して、内臓や全身の様々な部分に繋がっているため、ツボを刺激すると、循環改善や内臓機能の活発化、免疫力の活性化などの効果が現れます。
体の不調がある時に、その部分と関連したツボを刺激すると、不調の改善につながります。
現在はWHO(世界保健機構)でも治療効果が認められています。
むくみ改善に効果的なツボ
では、実際に循環の改善に効果のあるツボについて紹介します。
湧泉(ゆうせん)
湧泉は、体力や気力を高めて体を元気にするツボです。
湧泉を刺激すると、全身の血行が促進され、冷えやむくみを改善し、新陳代謝が良くなります。
また、腎臓と膀胱の機能が高まるので、排尿がスムーズになり、むくみの改善に役立ちます。
首のコリや疲労、不眠、生理痛にも良いとされています。
場所は、足の裏にある土踏まずのやや上の中央、足の指を曲げてへこんだ所のほぼ中央にあります。
両手の親指の先を使って強く押します。
3秒押して3秒緩めるを繰り返し、湧泉が温かくなるまで続けます。
足三里(あしさんり)
足の疲れやだるさを取り、冷えや下半身のむくみの改善に効果があります。
そのほか、病気の予防や体力増強効果や、胃腸の症状を和らげたり、膝の痛みの改善にも役立つ万能のツボです。
場所は、足のすねの外側で、膝のお皿のすぐ下にあるくぼみに人差し指を置き、指幅4本そろえて小指が当たっているところです。
少し強めに中指や親指で3秒押して3秒緩めるを繰り返し行います。
※足首周辺には、足のむくみや疲れ、冷えを改善するツボがたくさんあります。
足首を回したり動かしたりすることも、足首のツボに刺激が加わるため、効果が期待できます。
三陰交(さんいんこう)
消化器、肝臓、腎臓などの働きを助けるツボです。
子宮の血行も良くなるので、「婦人科のツボ」とも言われ、婦人科疾患の改善に効果があります。
生理不順や生理痛、更年期障害、冷えやむくみ、便秘の改善につながります。
自律神経失調症にも効果があると言われています。
また、「安産のツボ」とも言われています。
このツボを刺激すると、陣痛が起こり、お産がスムーズになると言われています。
妊娠初期にこのツボを刺激すると、流産を起こす可能性があるので、安定期に入るまでは、三陰交のツボ押しは控えましょう。
場所は、うちくるぶしの一番高いところに小指をあて、指4本揃えて置いたときに、人差し指が当たっているところです。
親指や人差し指を使って、3秒押して3秒緩める、を繰り返し行います。
太谿(たいけい)
新陳代謝を良くして、体の中の水分バランスを整える作用があります。
足や足首のむくみに効果的なツボです。
場所は、内くるぶしのすぐ後ろで少しへこんだ部分です。
この部分を、3秒押して3秒緩める、を繰り返し行います。
解谿(かいけい)
足のむくみや冷えの改善が期待できます。
疲労回復の効果もあるので、足が疲れた時にこのツボを刺激すると疲れが取れます。
場所は、足首の前面中央で、関節の上にあたる部分にあります。
この部位を3秒押して3秒緩める、を繰り返し行ってみましょう。
※ふくらはぎには、血行を良くし、新陳代謝をアップさせ、循環を改善するツボがたくさん集まっているので、むくみの改善のほかにもいろいろな良い効果が期待できます。
ふくらはぎのマッサージやツボ押し、入浴や足湯などで温める、また、歩いたり、足踏みしたり、ふくらはぎを伸ばすようなストレッチをするだけでも、ふくらはぎが刺激されて、これらのツボへの効果が得られます。
委中(いちゅう)
ふくらはぎの循環を良くして、余分な水分や老廃物が溜まらないようにする働きがあります。
場所は、膝の裏の中央上側にあるくぼみです。
リンパ節に近い場所にあるので、ふくらはぎのむくみの改善に効果的です。
この場所を、両手の親指を使って押したり、揉みほぐすようにマッサージしてみましょう。
承筋(しょうきん)
足のむくみや疲労回復に効果があります。
また、体を支える力を強める作用があると言われています。
場所は、ふくらはぎの一番太い筋肉の中央にある部分です。
この部分をマッサージしたり、両手でふくらはぎを包むようにして、親指で3秒押して3秒緩める、を繰り返し行ってみましょう。
承間(しょうかん)
腎臓の働きを良くする効果があるツボです。
足全体のむくみや足の疲労回復に効果的です。
場所は、承筋より指2本分下にずれたところで、ふくらはぎの中心ラインとの交点にあたる部分です。
両手でふくらはぎを包むように持ち、親指で3秒押して3秒緩める、を繰り返し行いましょう。
承山(しょうざん)
足の疲れ、むくみなど足の不調な症状に効果のあるツボです。
こむら返りやぎっくり腰の改善にも効果があります。
新陳代謝を活発にするツボが集まっているので、むくみのほかにも肌のトラブルやダイエットにも効果が期待できます。
場所は、ふくらはぎの中心ライン上で膝裏とくるぶしのちょうど中間の部分。
ふくらはぎの下の部分にあたります。
両手でふくらはぎを包むようにして、親指で3秒押して3秒緩める、を繰り返してみましょう。
※太ももにも、足の血行を良くするツボがあります。
血海(けっかい)
足の血行促進効果があります。
また、生理痛の改善にも効果があると言われています。
場所は、膝のお皿から指3本分上の部分にあります。
親指を使って押したり、マッサージでこの部分を刺激しましょう。
無名穴(むめいけつ)
足のむくみ改善や疲労回復に効果があります。
場所は、太ももの内側の中央部分です。
親指を使って押したり、マッサージをして、この周辺を刺激してみましょう。
ツボ押しグッズのすすめ
ツボ押しグッズを使うと手軽にケアができます。
ツボ押しグッズには、青竹踏みなどの踏み板タイプや、ボールが付いているローラータイプ、直接ツボを押して刺激するツボ押し棒などいろいろありますが、ゴルフボールやテニスボールなどを足で踏み転がすようにしたり、不要な瓶や麺棒などで、ごりごりこするだけでもマッサージ効果があります。
使っていて面倒くさくないもの、いつでもどこでも手軽に使えるようなものだと、毎日コツコツとケアできて効果的です。
まとめ
むくみの原因は人それぞれです。
むくみに効果的なツボ押しで、体のむくみや体調不良の改善が期待できますが、生活習慣を見直すことで、むくみの原因が見つかり、むくみを根本から改善することができるかもしれません。
毎日のケアと生活の見直しを行い、むくみのない快適な生活を目指しましょう。