下肢静脈瘤
足にボコボコとした隆起が現れたり、
細い血管が蜘蛛の巣状や網目状に出ていませんか?

もしこれらの症状が出ているのであればそれは下肢静脈瘤かもしれません。
下肢静脈瘤は日本国内で1000万人以上も発症している人が言われている
誰にでも発症する可能性のある病気です。
今回は下肢静脈瘤についてご紹介します。

ビックリマーク新着情報
クエスチョンマーク 下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤は、足の血管に起こる病気で、下肢は足全体、静脈瘤は静脈(血管)が瘤(コブ)のようになる病気です。

下肢静脈瘤のイラスト

下肢静脈瘤自体は良性の病気で、急激に悪化したり命が脅かされる心配はありません。
しかし下肢静脈瘤を発症すると足全体にだるさが残ったり、むくみなどの症状が残ります。
これらの症状が慢性化してしまうと日常生活を満足に送ることができず、生活の質が低下してしまいます。
さらに血管が浮き出た見た目を気にする人もいるため、患者さんにはとても負担となってしまいます。
重症になると発疹が出来てしまったり、皮膚が敗れて潰瘍になったり出血することがあります。
下肢静脈瘤自体は自然に治癒することはなく、見た目を解消したかったりだるさやむくみを取りたい場合は手術や硬化療法などの治療を受ける必要があります。

下肢静脈瘤の発症リスク

下肢静脈瘤は症例数が多く日本人の約9%に当たる1000万人以上が発症していると言われています。
特に女性に多く、通常の人に比べて出産経験のある女性の2人に1人は下肢静脈瘤であるとのデータも出ています。

日本人の症例割合
9%
出産経験のある女性の症例割合
50%

年齢別にみると、男女問わず30歳から発症確率は50%を超え、50歳になると6割の人が下肢静脈瘤を発症しています。
まだ認知度は低い病気ですが、誰にでも起こる病気なのです。

30歳以上の発症確率
50%
50歳以上の発症確率
60%

下肢静脈瘤の仕組み

下肢静脈瘤はどのように発症するのでしょう?
下肢静脈瘤は足の血管に起こる病気ですが、血管には動脈と静脈の2種類があります。
下肢静脈瘤はその名前の通り静脈に起こる病気で、静脈は心臓から足へ送られて使い終わった血液を心臓に戻す働きをしています。
つまり重力に逆らって登っていくという事です。
そのため静脈には血液が逆流しないように「ハの字型」の弁が付いているのです。(下図参照)
この弁は開閉式で、血液が上に上るときにだけ押されて開くようになっていて、重力によって落ちないようになっています。
静脈の弁によって血流は重力に逆らって心臓まで登っていくのです。
下肢静脈瘤はこの静脈の弁が何らかの異常によって壊れてしまう病気で、弁がきちんと閉まらないことで血液がどんどんたまってしまうのです。

静脈のイラスト

最初は少しずつ溜まっていきますが、次第に多くの血液がたまってしまいます。
その結果静脈の部分がこぶのように膨れてしまうのです。
また、血液循環が上手く行われないので筋肉に酸素が運べなかったり、細胞間に水分がたまってしまうことでむくみやだるさが起こるのです。

男性のシルエット
下肢静脈瘤の原因

病気を発症する場合は必ず原因があります。
不摂生を続けていると肥満症や糖尿病などの生活習慣病を発症するように、下肢静脈瘤にも発症する原因があります。
なぜ下肢静脈瘤を発症してしまうのか。
次はそんな下肢静脈瘤を発症する原因について詳しく解説していきます。

遺伝的原因

下肢静脈瘤は遺伝性があり、両親ともに下肢静脈瘤を発症している場合は子供が将来90%の確率で発症すると言われてます。
片親が下肢静脈瘤の場合は約45%の確率で発症します。
実際に両親が下肢静脈瘤を発症している家庭で、その親戚一同が集まる場で足を見てみると発症している人が多いことがあります。
他にも下肢静脈瘤の治療を行っているクリニック・病院でも親子で治療される方が増えているのです。

両親ともに下肢静脈瘤を
発症している場合の
子供の発症確率
90%
片親が下肢静脈瘤を
発症している場合の
子供の発症確率
45%

立ち仕事による疲労

立ち仕事をしている人は非常に多いですが、下肢静脈瘤が起こる原因として立ち仕事による疲労が挙げられます。
長時間立ち仕事をすることで足に負担がかかり、血液循環がうまくいかずに血行が悪くなりむくみの原因にもなります。
立ち仕事をしている人の中でも一か所にずっと立っているような調理師・美容師・販売員・警備員などが当てはまります。
こうした方は医療用のストッキングを着用したり、仕事の合間に足をマッサージするなどすることが大切です。

妊娠・肥満による負担

妊娠中は妊娠前に比べると体重が10㎏前後増えてしまいます。
この急激な体重増加によって足に負担がかかることで下肢静脈瘤を発症しやすくなっているのではないかと言われています。
また、妊娠している方は日ごろから運動が出来ず、長時間同じ姿勢でいることが多いです。
その結果血行が悪くなり、静脈が詰まってしまうのです。
他にも妊娠中はホルモンバランスが乱れるため、ホルモンの影響によって静脈が柔らかくなり、弁が壊れてしまうのではないかともいわれています。

妊婦のイラスト
肥満症の女性

肥満症の人も過度に増えてしまった体重を支えるために足にはとても負担がかかっています。
肥満体型の人は日ごろから運動をしておらず、足だけでなく体全身の血液循環がうまくいっていません。
運動をすると共に食事制限を行い、足にかかる負担を減らして行く必要があります。

下肢静脈瘤の症状

では下肢静脈瘤になるとどのような症状が出てくるのでしょう?
自覚症状として有名なものは足のむくみ・だるさ・疲れやすさ・こむら返りなどです。
中には足の血管が熱を持っている・ピリピリと痺れるように痛むと訴える人も居ます。
症状が悪化すると血液循環がうまく行えない影響で皮膚炎が起こってしまい、足の皮膚が色素沈着で黒っぽくなることもあります。
皮膚炎が悪化するとかゆみを伴う発疹が出来てくるのでここで多くの方は皮膚科を受診します。
以下の症状が出た場合は下肢静脈瘤が引き起こしている可能性が高いため、注意してください。

●足の血管が浮き出て見える

●足の血管が浮き出て見える

●足がむくんでいる

●足がむくんでいる

●足がよくつる

●足がよくつる(こむら返り)

●足が熱を持っている

●足が熱を持っている
・火照りを感じる

●足に不快感・違和感を感じる

●足に不快感・違和感を感じる

●足にかゆみ・発疹が出ている

●足にかゆみ・発疹が出ている

●足が黒っぽくなっている

●足が黒っぽくなっている
(色素沈着)

下肢静脈瘤の種類

下肢静脈瘤と一言で言っていますが、実は4つのタイプに分けることが出来ます。
皮膚から静脈が大きく盛り上がる「伏在型(ふくざいがた)静脈瘤」や蜘蛛の巣のように細く薄い静脈が見える「蜘蛛の巣状静脈瘤」、蜘蛛の巣状よりも太く濃く見える「網目状静脈瘤」、伏在型程ではないけれど網目状よりも大きい「側枝型静脈瘤」です。
これらの基準は皮膚の表面に浮かび上がっている静脈の太さに由来していて、伏在型は4mm以上、側枝型は3~4㎜、網目状は1~2mm、蜘蛛の巣状は1mm未満となっています。
ご自身の足に静脈瘤が現れているのでしたら大きさを測ってみてください。
もし伏在型の可能性があるのであれば手術の必要があるかもしれません。

  • ●伏在型静脈瘤

    ●伏在型静脈瘤

  • ●蜘蛛の巣状静脈瘤

    ●蜘蛛の巣状静脈瘤

  • ●網目状静脈瘤

    ●網目状静脈瘤

  • ●側枝型静脈瘤

    ●側枝型静脈瘤

男性のイラスト

伏在型の危険性

伏在型の場合は静脈の中でも最も太い伏在静脈の弁不全によって起こる静脈瘤です。
伏在静脈瘤には「大伏在静脈瘤」と「小伏在静脈瘤」の2種類があり、大伏在静脈瘤の方が発症する人が多くなっています。
大伏在静脈瘤は足の付け根部分の静脈弁が壊れてしまうことで発生し、足の内側を中心に太い蛇が這うような瘤が現れます。
小伏在静脈瘤の場合は膝の後ろ側の静脈弁が壊れることでおこり、ふくらはぎを中心に静脈瘤が現れます。
伏在型の静脈瘤を放置していると見た目が悪く見えるだけでなく、足のだるさやむくみなどの症状が進行してしまい重症化すると皮膚潰瘍に発展してしまい手術が必要になります。
初期症状を放置していると強い痛みが出てくるので必ず悪化する前に治療を受けるようにしましょう。

伏在型以外は手術の必要がない

伏在型ではないけど、手術が必要なの?という声が良く聞かれます。
実際に下肢静脈瘤を発症した人は不安に思うことが多いですが、伏在型以外は基本的に手術の必要はありません。
冒頭にもご紹介したように下肢静脈瘤は基本的に良性の病気なので、伏在型でなければ基本的に心配はいりません。
しかし下肢静脈瘤は放置して自然に改善するものではないため中には時間が経過することで徐々に悪化してしまう人も居ます。
下肢静脈瘤が重症化すると発疹や脂肪皮膚硬化症などのうっ滞性皮膚炎を併発することがあります。
発症したまま放置すると潰瘍となり、治療に時間を要することになります。
心配な方がいましたら専門の医療機関で一度診察をしてもらうと良いでしょう。

下肢静脈瘤は血栓?

下肢静脈瘤と血栓を同じものと考えている人がいらっしゃるのですが、実は全く違うものなのです。
下肢静脈瘤は血管の弁が壊れてしまい、血がたまるものです。
血栓は血が固まって血管を塞いでしまうもので、最悪の場合脳梗塞などの病気を引き起こします。
伏在型でも血液が詰まって脳梗塞に結び付くなどということはないのでご安心ください。
軽症であれば手術の必要もないので、伏在型以外は放置しても問題がないということです。

救急箱のアイコン 下肢静脈瘤診断方法
男性のシルエット

下肢静脈瘤について知れば知るほど自分の足は大丈夫なのだろうかと不安に思いますよね。
実際に病院を受診しようと考えている人も少なくはないのではないでしょうか。
でもよく考えると下肢静脈瘤はどこの科で見てもらうのでしょう?
下肢静脈瘤の診察は「心臓血管外科」という科で行っています。
皮膚科や形成外科でも診療・治療を行っていますので心臓血管外科・血管外科が近くないという方は一度電話や来院して相談してみてください。
また、都心部を中心に下肢静脈瘤を専門に取り扱う医院も増えていますのでお住まいの地域から近い病院を検索してみてはいかがでしょうか。

下肢静脈瘤と診断される
までの流れ

下肢静脈瘤は診断されるまでに問診・視診・触診をし、最終的にエコー検査を行います。
エコー検査が主流となるまでは「静脈造影検査」と呼ばれる検査方法が主流でした。
静脈造影検査は足の甲から造影剤を注射し、レントゲンで静脈を撮影する方法です。
造影剤は腎臓に悪影響を及ぼすだけでなく、レントゲンによる被ばくもするため繰り返し検査することが出来ません。
さらに足の甲に注射をするときに痛みが伴うため患者さんの負担にもなるのです。
そこで超音波を使用したエコー検査が主流となったのです。

エコーの写真

超音波検査は身体にかかる負担がほとんどなく、痛みがない為繰り返し検査出来ます。
但し欠点があり、熟練した医師か検査技師しか行うことが出来ないのです。
このような専門性の高い検査を経て、初めて下肢静脈瘤の診断がされるのです。
近年は都内だけでなく全国各地に専門クリニックが増えてきているので、まずは近くの病院を探して検査を受けてみましょう。

救急箱のアイコン 下肢静脈瘤治療方法

下肢静脈瘤についてここまで詳しくご説明しましたが、気になるのはどのように治療を行っていくかですよね。
下肢静脈瘤は6タイプあるため、患者さんの状態や発症しているタイプによって治療方法が異なります。

下肢静脈瘤の治療方法一覧
  • 血管内治療 ●血管内治療
  • スーパーグルー治療 ●スーパーグルー治療
  • 保存的治療 ●保存的治療
  • ストリッピング手術 ●ストリッピング手術
  • スタブ・アバルジョン法 ●スタブ・アバルジョン法
  • 硬化療法 ●硬化療法

この6タイプの治療方法はそれぞれメリットとデメリットがあり、静脈瘤の種類や患者さんの要望・状態に合わせて治療方法を選択することになります。
これらの治療方法がどのようなものなのか、順番に解説していきます。

座っている男性

血管内治療

血管内治療は手術のように切開をしたりするのではなく、血管内から患部を治療するという脳動脈瘤に頻繁に使われている治療方法です。
下肢静脈瘤で行われる血管内治療の場合は細いカテーテルを静脈の中に入れてレーザーによって内側から静脈を焼くという手法です。
血管は焼くと縮んで半年ほど経過すると完全に体へ吸収されて無くなります。
レーザーで静脈を焼く方法以外にも高周波を利用し、静脈を収縮させる方法もあります。
体にかかる負担がとても少なく、カテーテルを挿入する箇所にのみ局所麻酔を行うだけなので日帰りでの治療が可能なため、最近では主流となっています。

治療方法のイラスト

スーパーグルー治療

スーパーグルー治療は保険適用外の治療法で認知度があまり高くありませんが、画期的な新しい治療法です。
血管内で問題のある部分を、瞬間接着剤のようなもので塞ぎます。
カテーテル(細い管の医療器具)を通じてグルー(医療用の瞬間接着剤みたいなもの)を注入し、血管内の問題を瞬間的に塞ぐことにより血液の逆流を防ぎます。
従来のように高温のレーザーで血液を焼かなければいけなかった治療とは違い、血管内部を高温にすることがないため非常に身体に良く、血管内治療に比べ神経障害や皮下出血などのリスクが少ないのも特徴です。また、痛みが少ないのも特徴で術簿の痛みや腫れも最小限の治療法です。

スーパーグルー

保存的治療

背伸びする女性

保存療法は多くの病気に対して行われている治療方法で、運動療法や生活習慣を改善することによって治して行く治療方法です。
保存療法と聞くと安静にして動かないという想像をする方がいますが、それは間違いです。
下肢静脈瘤で行われる保存療法は手術や投薬による治療を行わない代わりにストレッチや筋トレ、運動、体操、マッサージなどによって血行を良くし、静脈の詰まりを解消するものです。
弾性が高く引き締め効果のあるストッキングの着用も推奨されています。
長時間の立ち仕事をしている人は1時間~3時間の間で必ず足をもみほぐしたり、歩き回るなどの工夫が必要になります。
デスクワークで椅子に長時間座っている人もマッサージを行ったり、歩き回る・ジョギングをするなどします。
他にもお風呂の中でマッサージを行ったり、お風呂上りにストレッチをしたり、寝るときは足を心臓よりも高い位置にするなど細かな努力が必要です。
保存療法は時間も根気も必要な治療方法なのでご注意ください。

医療用ストッキングについて

弾性の高い医療用のストッキングはがんの治療後に起こるリンパむくみや入院患者さんがエコノミークラス症候群を発症しないようにする予防のために使用することは保険適用とされています。
しかし下肢静脈瘤の治療には保険適用外となっていて、費用は患者さんが負担するしかありません。
また、医療用のストッキングは履くのが困難だったり、長時間履き続けるのが難しい場合があります。
医療用のストッキングだから良いというわけではなく、自分の足のサイズに合ったものを選ぶことが大切です。

ストッキングのイラスト

ストリッピング手術

ストリッピング手術を行う場合は大きな静脈瘤がある場合や伏在型の人が主で、100年以上行われてきた手術方法です。
ストリッピングは引き抜くを意味する英語で、その名前の通り静脈瘤を引き抜く手術です。
この手術方法はメスで足の付け根と膝の部分の2か所の皮膚を切開し、静脈にワイヤーを挿入し、ワイヤーと一緒に静脈を引き抜きます。
全身麻酔を行ったり術後の痛みや出血のリスクがあるため、入院が必要となるため患者さんの負担になります。
現在では硬化療法で用いられているレーザー手術が推奨されています。

ストリッピング手術

スタブ・アバルジョン法

スタブ・アバルジョン法は血管内治療の際に用いられる方法で、皮膚を何か所か切って静脈瘤を切除するという方法です。
ストリッピング手術とどう違うの?と疑問に思うかもしれませんが、スタブ・アバルジョン法の場合は特殊な医療器具を使って静脈をひっかけるようにして切除します。
傷口は1mm~3mm程度と非常に小さく、縫合する必要もありません。
さらに傷跡が残りにくく、痛みも少ないので患者さんの負担になりにくいのです。
レーザー治療や高周波治療と併用することでより効率良く、効果的に下肢静脈瘤を取り除くことが出来るのが特徴です。
現在はレーザー治療が一般的になりつつあり、それに併用する治療としてほとんどの病院で紹介されています。

スタブ・アバルジョン法

硬化療法

硬化療法とは文字通り血管内に硬化剤を入れることで血管を固めてしまうという治療方法です。
下肢静脈瘤の治療で使用する硬化剤は「ポリドカスクレロール」と呼ばれるもので、麻酔薬として開発された薬です。
硬化療法は昔から行われてきた治療方法ですが、現代は「ファーム硬化療法」が主流となっています。
従来の硬化療法では現役のまま使用していて、薬剤が血液に乗って流れてしまうため圧迫する必要がありました。

ポリドカスクレロール 硬化療法

しかしファーム硬化療法では薬剤を泡立てて使用することで定着効果が格段に上昇し、圧迫する必要がなくなりました。
肌への刺激も減り、シミが出ることも少なくなり、女性に嬉しい治療方法となったのです。
注射後はストッキングを10日間着用して圧迫する必要があります。
場合によっては注射をした血管がしみになったり、しこりが残る可能性があります。
ボコボコとした血管を効率よく消し去りたい人にはおすすめの治療方法です。

圧迫してじ静脈を塞ぐ

下肢静脈瘤の治療費

治療を受けるにあたって気になるのが治療費ですよね。
下肢静脈瘤の場合は、保存療法とスーパーグルー治療以外は保険適用内となります。
硬化療法が約1,700円前後、
血管内治療が約17,000円前後、
ストリッピング手術は約13,000円前後、

1割負担の方でこの金額です。
入院が必要な場合や治療箇所が多い場合はさらに費用がかかることが予想されます。
治療の際にかかる費用については担当医と相談してください。

治療費の目安
▶ 血管内治療 約17,000円前後
▶ ストリッピング手術 約13,000円前後
▶ 硬化療法 約1,700円前後
医者のイラスト
治療方法は医師と相談

何度も言っていますが、下肢静脈瘤は良性の病気で悪性の病気ではありません。
時間の経過によって進行するため、放置していれば自然治癒するということはありません。
治療をしなければ進行は進むと言えますが、治療をするかしないかはご自身の意志です。
治療をするということは時間も必要となりますし、普段の生活への影響も考えられます。
健康に影響がなくご本人が希望しないのであれば治療は強制出来ません。
もし治療をすると決めた場合は医師と患者さんが話し合い、最善の方法を選択することとなります。

下肢静脈瘤は早期治療が良い

どんな病気にも言える事ですが、できるだけ早期治療をした方が医療方法の選択肢が多く、精神的・経済的な負担が軽くなります。
症状があんまり出てなくて日常生活にも影響のない範囲という方でも将来のことを考えると治療をした方が良いです。
しかし、症状が悪化してからでないと実感がわかないという人もいます。
そういった方でも現在の医学は進歩しているので、痛みが少なく体への負担もあまりない適切な治療方法を選択できるでしょう。
治療にかかる時間はもちろん早期治療に比べてかかってしまうので、忙しくても異変を感じるであれば治療を受けることをおすすめします。

治療が必要な人とは?

命に関わることがない下肢静脈瘤ですが、一体どのような人が治療を受けるべきなのでしょう。
まず第一に伏在型の方が挙げられるでしょう。
ですが、伏在型でもすぐに症状が悪化するということはなく、徐々に症状が進行します。
その過程でむくみやだるさを感じるため、それらの症状に苦しむ方は治療を受けた方が良いでしょう。
また、下肢静脈瘤は外見に影響を与える病気です。
蛇行した血管は綺麗とは言いがたく、女性であれば治したいと思いますよね。
見た目が気になるという方は下肢静脈瘤の治療を受けた方が良いです。
また、治療を受けた方が良い人はうっ滞性皮膚炎などの悪化すると大規模な手術が必要となる症状が出ている人です。
命が脅かされる心配はないとはいえ、自分を苦しめる病気であることは変わりありません。
すぐに治療することをおすすめします。

下肢静脈瘤は足に静脈が浮き出てくる病気で、初期症状にはむくみやだるさが現れます。
悪化すると痛みやかゆみがでてきますので、治したいという方は血管外科を受診し、レーザー治療や手術を受けてください。
自分で保存療法を行って治すという方は入念なマッサージを行い、むくみやだるさが出ないように予防することが大切です。
自分の足に現れている異常が何なのか調べたい!という方がいるのならば皮膚科か形成外科を受診してみると良いでしょう。

医者のイラスト